「北国街道」とは?どこからどこまで?その歴史と宿場町一覧をご紹介

北国街道とは

江戸時代に江戸と金沢(北陸地方)を結ぶ街道として発展した「北国街道(ほっこくかいどう)」。

この街道は、江戸と日本海側を結び、多くの人々や物資が行き交いました。

特に、宿場町と呼ばれる休憩所や商業の中心地が街道沿いに点在しており、当時の旅人や商人たちにとって欠かせない場所でした。

本記事では、北国街道の歴史と、今でもその名残を感じられる宿場町の魅力を初心者の方にもわかりやすくご紹介します。

▼街道とは?

北国街道とは?

北国街道と北陸街道

「北国街道(ほっこくかいどう)」は、江戸時代に整備された街道のひとつで、江戸と日本海側の北陸地域を結ぶ重要な街道です。

北陸や上越地方、長野県東部の諸大名たちが参勤交代に使っていた街道でもあります。

北国街道はどこからどこまで?

北国街道は、信州(現在の長野県)から越後(現在の新潟県)、そして北陸地方に至るルートで、多くの宿場町が点在していたことでも知られています。

北国街道はどこからどこまでを指すのか明確な定義はありませんが、確実に北国街道だと言えるのは「追分宿(長野県軽井沢町)」から「高田宿(新潟県上越市)」だと思います。

北国街道とは別に「北陸街道」と呼ばれる街道もあり、北国街道との区別は明確になっていません。

他にも加賀藩の参勤交代ルート(金沢〜江戸)を「加賀街道」と呼ぶこともあります。

北国街道の歴史

北国街道は、江戸幕府によって1600年代初頭に整備され、江戸から中山道を経由し、長野県の追分宿を分岐点として北陸方面に続いていました。

この道は、主に加賀藩(現在の石川県)など、北陸地方の大名たちの参勤交代のために使用され、街道沿いには宿場町が設けられ、物流と人々の交流の中心として発展しました。

北国街道の宿場町一覧

北国街道沿いには、いくつもの宿場町があり、旅人たちの休憩所や商業活動の拠点として栄えました。

以下に代表的な宿場町をいくつか紹介します。

宿場名所在地
追分宿軽井沢町追分
田中宿東御市田中
海野宿東御市海野
上田宿上田市
(鼠宿)坂城町
坂木宿坂城町
上戸倉宿千曲市
下戸倉宿千曲市
矢代宿千曲市
(篠ノ井追分宿)長野市篠ノ井
丹波嶋宿長野市丹波島
善光寺長野市
新町宿長野市
牟礼宿飯綱町
古間宿信濃町
柏原宿信濃町
野尻宿信濃町

北国街道の観光におすすめな宿場町

北国街道の魅力は、その豊かな歴史と文化にあります。

宿場町ごとに異なる風土や歴史的背景があり、訪れるごとに新たな発見があります。また、道中には自然豊かな景色が広がり、街道沿いを歩くことで、江戸時代の旅人の気分を味わうことができます。

ここでは、そんな北国街道の観光におすすめな宿場町をいくつかご紹介します。

海野宿

北国街道「海野宿」|長野県東御市

長野県東御市に位置する宿場町「海野(うんの)宿」。

江戸時代から続く建物が並び、当時の面影を色濃く残しています。重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、観光地として人気です。

小諸宿

小諸城|長野県小諸市

信州の小諸城の城下町として栄えた宿場町「小諸(こもろ)宿」。

現在も「小諸城址懐古園」など、歴史的な名所が多く残っています。松尾芭蕉や正岡子規も訪れた場所で、文学的にもゆかりの深い土地です。

北国街道とは?まとめ

北国街道は、江戸時代の物流と文化交流を支えた重要な街道であり、現在でも歴史や文化を感じられる場所が多く残っています。

宿場町ごとの特徴や魅力を巡りながら、江戸時代の旅人の気持ちに浸ることができる北国街道の散策は、歴史好きだけでなく、観光客にもおすすめです。歴史のロマンを感じつつ、自然や文化に触れる旅をぜひ楽しんでください。

▼北国街道のノミチ記事はこちら!

この記事を書いた人

YAMAMOTO Maaya

古道体験メディア「ノミチ」代表。長野県の観光WEBメディア「Skima信州」代表、全国の御朱印と神社仏閣紹介ブログ「ごしゅメモ」運営。道祖神石造物狛犬宿場街道滝ダムため池棚田神社仏閣好きな平成生まれの魚。

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