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裏道・坂道好き必見!広島・呉「小野浦」のほそ道を歩く

今回ご紹介するのは広島県呉市にある島のひとつ、豊島の「小野浦(おのうら)」という集落です。

マニア心をくすぐる「え、これって通れるの?!」レベルのせま〜い小径(こみち)がひしめいている町。

裏道や坂道が好きな方にはたまらん場所だと思うので、見どころをまとめてみました。

この細さで「公道」らしい。

本州から安芸灘大橋を通って豊島へ

呉市街地などがある本州からは、有料の安芸灘大橋を通って下蒲刈島、上蒲刈島経由で豊島にたどり着きます。

通行料は普通車で片道730円(軽自動車570円)かかりますが、対象の施設で1,000円以上のお買い物をすると帰りの通行料が無料になるので要チェック!

▶︎対象施設と詳細は「安芸灘大橋有料道路回数通行券助成事業」をご覧ください。

ループ橋「むろきはら橋」

車を呉市豊浜市民センター・豊浜支所の道向かいに停めて、いざ街歩きスタート!初めての方は、支所に寄って街歩き用の『小野浦迷路探検マップ』を手に入れると迷いづらいかもしれません。

支所の裏手には黄色と水色に塗られた、通称「でんでんむし」で知られるループ橋「むろきはら橋」がお出迎えしてくれました。手前の坂も良い感じですが、ガイドさん曰く「まだまだ序の口ですよ〜」とのことで、期待が高まります。

こんなに細いのに「公道」?!四角い家がひとつもない町

道と道の間に建つ家のバランス感覚は秀逸です。

町の中に入っていくと、ほとんどが車が通れないどころか人がすれ違うのも距離が近すぎるような小径のオンパレード。

「この道、裏道のようだけど公道なんですよ」

蜘蛛の巣のように張り巡らされた細い道に沿うかのように立ち並ぶ様々な形をした家たち。時折空き地になったスペースを見ると、こんな小さなスペースに1軒建っていたのかと改めて感じるほどの狭さでした。

細道と寄せられたカート
さらに細い道と階段

また歩いていると住民らしき方がよく話しかけてくださるのも印象的でした。

こんにちは、と挨拶してくれるのはもちろんのこと、

「ネコに会えるといいですね」

「今日は寒いですね」

などとあたたかい言葉をいただきました。

外から来た人に寛容な文化なのか、お優しい気風なのか、どちらにしろ前向きな気持ちで街歩きを終えられたのは、そんなお声がけがあったからだなあと感じます。

廃校になった「豊島小学校」で折り返し!

ほそ〜い坂道をひたすらのぼりつづけ、旧豊島小学校にたどり着きました。

廃校になったのは2014(平成26)年だそうです。小学校も限られた土地を使っているため、校舎の形が長方形には程遠い形をしていました。

校門を下り、違う道から帰路へ。

豊島温泉(銭湯)跡地を通り過ぎ

昔は銭湯が2つあったらしい豊島ですが、現在はどちらも廃業しています。しかしそのうちひとつはまだ建物が残っており、上のようになっていました。

レトロな温泉マークが特徴です。

お食事処マリちゃんはみんながおすすめするお好み焼きとタチウオのお店。今回もぜひ食べたかったのですが、2023年2月現在、店主マリさんのお怪我により無期限休業中とのことでした。

ご来店の際は最新の情報をお確かめください。

小野浦の「銀座通り」にも立ち寄ろう

小野浦の「銀座通り」

日本全国に「銀座」と名の付く通りはいくつもありますが、こんなに狭い銀座通りは初めて見ました!昭和時代にはこちらにお店が立ち並び、人がひしめき合っていたそうですよ。

現在は「北岡洋品店」さんという衣料店が一軒営業するのみ。

街歩きの締めくくりは「北谷薬品・しまcafeきたたに」さんで!

ゆっくり町を一周すると、海沿いの道に「北谷薬品・しまcafeきたたに」さんを見つけることができます。現在島で唯一ランチやカフェメニューをいただけるお店だそう。

塩みるくアイス(350円)
みかんワイン飲み比べセット

広島・呉「小野浦」のほそ道まとめ

呉で見つけたほそ道のジャングル「小野浦」をご紹介しました。

今回の旅は自転車観光案内ぽたりんの斉藤 孝穂さんに、オーダーメイドツアーで案内していただいたものです。ご興味ある方はお問合わせしてみてくださいね。

▼7日間の旅の様子はこちら!

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