冬の新潟県村上市にやってきました。
今回の目的は『おくのほそ道』で松尾芭蕉も宿泊した「井筒屋」ですが、その前に散歩がてら「村上城跡」に登ってみることに。
村上城は村上駅から徒歩30分ほどで登山口に着き、そこから20分ほど登れば天守です。
村上城の歴史
村上城は標高135mの臥牛山(がぎゅうさん)の上につくられた平山城です。
築城年代は不明ですが、1500年代前半にはすでにお城が存在していたものと考えられています。戦国時代には本庄氏の居城で、「本庄城」と呼ばれていた時代もありました。
かの川中島の戦いでは上杉謙信と共に戦い武勲を挙げた本庄繁長ですが、1568(永禄11)年に上杉家に謀反を起こします。そのときに籠城したしたのが「本庄城(村上城)」。半年間の籠城の末繁長は説得に応じ、息子を人質に差し出すことで収束しました。1598年に上杉氏が会津に移封すると、本庄氏も村上を去ります。
江戸期には堀氏、村上氏、松平氏らが城主となり、お城の改革や城下町の整備などが行われてきました。
続100名城のスタンプは3箇所で設置
村上城跡は「続日本100名城」に選出されています。
スタンプの設置箇所は以下の3つ。
・村上城跡保存育英会
・おしゃぎり会館(村上市郷土資料館)
・東北電力ネットワーク 村上電力センター
村上城跡の歴史を知りたい方は、おしゃぎり会館がおすすめですよ。
ちなみに村上城の御城印もあるそうで、城下町の「藤基神社」でいただくことができます。
村上城跡の登城口へ
村上城から徒歩30分ほどで村上城跡の登城口へ着きます。
村上駅前にある観光案内所で聞いたところ、まっすぐ大通りを歩くのは味気ないのでお寺やお茶屋さんのある通りを経由してはどうかということでした。
ということで行きは寄り道をしながら向かいました。
1月中旬の登山道はこんな感じ。
かなりツルツルになっているところもあるので、滑り止めのついた靴で行くのが良いと思います。
時折木々の隙間から見える景色にワクワクしつつ、足場に注意して進みます。
途中いろんな方にすれ違いましたが、地元の方がほとんどのように見えました。
お話をした方は仕事の合間に登りにきたということなので、地元の方に愛される場所なのだと伝わります。
村上城跡の石垣が見えてくる
登山道をのぼって15分ほど、まず見えてきたのは「四ツ門跡」。
山頂部で最もくびれた場所に位置しており、1つの門で四方をおさえることができたようです。
二の丸と三の丸を隔てる御鐘門跡。村上城は「中世の城」と「近世の城」が混在している面白いお城で、御鐘門ができたのは1700年代以降のこと。中世の時代には存在しなかったと推定されています。
二の丸からいよいよ本丸へ
本丸へはさらに勾配がキツくなるため、雪道の場合一層注意が必要になります。
村上城から見る日本海の絶景!
雪道を滑りながらようやく天守に辿り着きました!
なんということでしょう。予想していた何倍もの絶景に思わず言葉を失います。
眼下には村上城下町、そして遠くにはどこまでも続く日本海と空。
桜の木も多く、春にはまた違った絶景が見られるのだろうと想像します。
雪で濡れていてベンチに座ることができませんでしたが、暖かくなってきたらお弁当など持ってきてピクニックも良いかもしれませんね。
地元の方々が通う理由も頷ける、素晴らしい景色でした。
冬の村上城を攻める!まとめ
冬の村上城にのぼってみた様子をご紹介しました。
遠くから見ると小高い丘ですが、近づくにつれて迫力が増すお城でした。
▼お城のノミチ記事はこちら!