今回は、鳥取県にある鳥取城跡に行ってきたので、その魅力や歴史を詳しくご紹介します。
鳥取城はかつて、山陰地方を代表する名城のひとつとして栄えました。
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鳥取城跡へのアクセス
鳥取城は最寄駅の鳥取駅から徒歩約30分。
専用駐車場はありませんので、周辺駐車場はこちらをご参照ください。
鳥取城の歴史
鳥取城は、戦国時代中頃に山名氏が築城し、その後戦国大名である吉川氏、そして毛利氏の支配下になりました。
戦国後期には織田信長の配下だった羽柴秀吉と戦いで「兵糧攻め」にあったことでも知られています。鳥取城の歴史で最も知られているのが、1581年に羽柴秀吉がこの城を攻めた「鳥取城の飢え殺し」です。秀吉が城を直接攻撃するのではなく兵糧攻めを行い、城内では食料が不足し、最終的には鳥取城を守っていた毛利方の城主・吉川経家(きっかわつねいえ)は降伏を強いられます。この戦いは戦国時代の最悪のひとつとして語り継がれています。
鳥取城は天然の要塞としての立場を話し、「山城」としての堅固な構造が特徴的です。城の側には久松山(きゅうしょうざん)がそびえ、山の斜面を利用した造りが、防御に優れた点として評価されました。
鳥取城跡へ登城しよう
鳥取県立博物館側から鳥取城跡へ。
石垣は江戸時代からのものが現存しており、国の史跡に登録されています。
木造の中仕切り門は復元で、少しずつ木造を復元していく計画があるのだそう。
鳥取城は久松山の斜面に沿ってできているため、ひたすら石垣沿いの階段を登っていきます。
鳥取城跡の見どころ①鳥取市内を一望する眺め
近代(江戸期)の二の丸跡にやってきました。
下に見えている洋風建築は「仁風閣」。1907年に完成したルネッサンス様式の邸宅です。皇族が宿泊することを想定して建てられたのだそうです。
残念ながら2024年現在は改修工事中につき臨時休館。
天守台や三階櫓跡なども残っていました。
鳥取城跡の見どころ②山の上の石垣
実は中世の鳥取城は山の上方にあります。
もう少し遠くから見ると石垣が見えていました。今回はあいにく時間が足りなかったので登城は断念。
江戸時代に入って鳥取城は池田氏の居城となり、城下町としての鳥取が発展していきます。池田氏はこの城を拡張し、城郭を強化し、鳥取藩の政治と経済の中の安心としてこの時期、鳥取城は平山城という形になり、城郭としての規模が大きくなりました。
どうやらこちらの中坂稲荷神社奥から登山道が続いているようです。
鳥取城跡の見どころ③場内を囲むさまざまな石垣
鳥取城跡の見所はなんと言っても石垣。
明治時代の初期、廃藩置県(1871年)の影響で鳥取城も他の城と同様に取り壊され、現在残っているのは主に石垣や一部の門のみです。城跡は「鳥取城跡・久松公園」として整備され、現在では市民の憩いの場となっています。
石垣だらけで見どころ満載の鳥取城でした。
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