「トレイル」とは?意味と定義をわかりやすく解説

近年「トレイル」を使った観光やトレイルランと言った競技が注目を集め始め、同時に「トレイル」自体への疑問も高まっています。

トレイルとは何か。

まだ決まった定義はなく各団体や自治体によってさまざまな説明がされています。

そこで今回は辞書やそれぞれのトレイル団体による説明をもとに、トレイルとは何かをできるだけ分かりやすく解説いたします。

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トレイルとは?

トレイルとは、日本語で「道」を意味し、徐々に「道を歩くこと」といったニュアンスも持つようになりました。語源はラテン語の「tragula」で「引きずった跡」という意味があります。そこからトレイルは「跡」とも訳すことができます。

ロバート・ムーアは、自著『トレイルズ 「道を歩くことの哲学」』の中で「パスは前方に、トレイルは後方に伸びている」と記しています。歩くためにできた道を歩くフットパスとは異なり、トレイルは人々が歩いて使われてきた道を歩くのです。

またトレイルには「舗装されていない道を歩く(もしくは走る)」といったイメージを持つ方も少なくありません。

つまり「トレイル」とは単純に意図して整備・建設された「道」とは区別され、設計者がいなくとも「歩くこと」によって集合的に形成されたものでした(実際に存在するトレイルの中にはこの条件に当てはまらないものもあるかもしれません)。

ロバート・ムーアによると、地球に残る世界最古のトレイルと言われているのは、地球最古の動物であるエディアカラ生物群が残したと考えられる、連続する曲くねった跡。エディアカラ紀の生物はおよそ5億4100万年前に絶滅したとされています。まさにトレイルの化石といえるでしょう。

トレイルとトレッキングやハイキングとの違いは?

よくある質問に、トレイルとトレッキングの違いは?というものがあります。

そもそも登山やトレッキング、ハイキングにウォーキングなど、「歩いて移動する」ことを表す言葉はたくさんあります。

▼私なりに「イメージ」を整理してみました。

トレイルとトレッキングの違いは、トレッキングが“山の中を歩くこと”を想定しているのに比べ、トレイルは必ずしも山の中だけではないことが挙げられます。

トレイルの特徴とは?

トレイルに正確な定義や条件はありませんが、ほかの言葉との違いをもとにその条件を整理してみました。

トレイルの特徴

・人々に歩かれ、使われてきた道
・あまり綺麗に舗装されていない道
・必ずしもアップダウンがあったり山頂を目指したりする必要はない

トレイルを使った用語

トレイルランとは?

トレイルランとは「未舗装路を走ること」です。登山道はもちろん、砂利道や林道を走り抜けることを指します。略して「トレラン」。

登山するコースを走って登ることを「トレイルラン」と呼ぶ方も多いです。有名なトレイルランは、富士山を駆け上がる「富士山麓トレイルラン」があります。

また似たような種目として山の急斜面を一気に駆け上がってタイムを競う「バーティカルキロメーター」や超高層ビルの階段を駆け上がる「バーティカルランニング」というものもあります。

ロングトレイルとは?

ロングトレイルとは、トレイルの中でも30〜3,000kmなど長い距離をコース化された道を指します。何キロ以上が「ロング」なのかの定義はないようですが、概ね30km以上から認定されているようです。

日本ロングトレイル協会の中に加盟トレイルが一覧になっているので、参考にしてくださいね。

トレイルとは?まとめ

霧ケ峰高原ハイキング|長野県

トレイルとは何かを簡単にご説明いたしました。

古道歩きもトレイルに含まれる場合がありますが、トレイルの方がより広い意味を持つようです。

トレイルに興味のある方は、ノミチの提案しているハイキングコースも参考に歩いてみてくださいね。

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この記事を書いた人

YAMAMOTO Maaya

古道体験メディア「ノミチ」代表。長野県の観光WEBメディア「Skima信州」代表、全国の御朱印と神社仏閣紹介ブログ「ごしゅメモ」運営。道祖神石造物狛犬宿場街道滝ダムため池棚田神社仏閣好きな平成生まれの魚。

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