日本のあちこちに残る街道には、旅人が身体を休めるための「宿場町(しゅくばまち)」が点在していました。
今では車や電車などの発展により廃れてしまったり、様子が変わったりしている宿場町も多くあります。
そんな中でも伝統的な建築物を残し、あるいは復元することで江戸時代の風情を感じられる宿場町もいくつかあるんですよ。
今回はノミチ編集部が実際に訪れた中から、観光にもおすすめできる日本の宿場町をまとめてご紹介します。
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中山道「馬籠宿(まごめ)」|岐阜県
中山道43番目の宿場町「馬籠宿」。
観光スポットとして最も有名な宿場町のひとつです。
岐阜県と長野県の境目近くに位置しており、平成初期までは長野県山口村でした。島崎藤村の出身地としても知られ、本陣跡は彼の生家でもあります。
中山道の中でも木曽エリアにある11の宿場町を総称して「木曽路」と呼びますが、馬籠宿はその最南端に位置します。
ひとつ北にある妻籠宿も人気で、2つの宿場町をつなぐ「馬籠峠」は街道歩きの中でも特に人気のルート。
中山道「妻籠宿(つまご)」|長野県
中山道42番目の宿場町「妻籠宿」。
馬籠宿から馬籠峠を越えると見えてきます。妻籠(つまご)とは元々「妻籠(つまごめ)」で、山に込み入った立地を意味しているとのこと。
観光スポットらしくカフェや旅館、お食事処などが点在しており、宿場町観光にうってつけの場所。
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中山道「奈良井宿(ならい)」|長野県
中山道34番目の宿場町「奈良井宿」。
木曽路の最北端に位置し、こちらも観光スポットとしてお馴染みの場所です。「なら」とは平な場所を意味しており、木曽路では貴重な平地にあります。
五平餅やそばといった長野県、日本ならではのグルメも人気!
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北国街道「海野宿(うんの)」|長野県
北国街道の宿場町「海野宿」。
元々は平安時代〜鎌倉時代に海野氏という豪族のお城があり、城下町として栄えていた場所です。
現在の街並みは綺麗に復元されたもの。資料館をはじめ、歴史的な建造物が保存されているので見学もできますよ。
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下野街道「大内宿(おおうち)」|福島県
福井県の会津若松と栃木県の下野(しもつけ)をつなぐ下野街道(別名:会津西街道)にある「大内宿」。
山奥にありながら観光客が絶えない人気の観光スポットです。
茅葺き屋根の古民家はお土産屋やそば処となっていることが多く、中でもまるまる一本のネギを箸のようにして食べる「ねぎそば」が名物。
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中山道「醒井宿(さめがい)」滋賀県
中山道61番目の宿場町「醒井宿」。駅の名前は「醒ヶ井」でした。
滋賀県米原市に3つある宿場町の中でいちばん観光地化している場所。特に水辺の景観が美しく、7月下旬〜8月上旬には梅花藻(ばいかも)という珍しい花が見られます。
醒井の由来になった「居醒(いさめ)の清水」は、古事記や日本書紀にも登場する霊水。現在でも加茂神社から湧き出しています。
観光におすすめな「宿場町」まとめ
街道・宿場町初心者のために、観光にもおすすめな宿場町をご紹介しました。
見どころやグルメスポットがコンパクトにまとまっている宿場町は、実のところ観光スポットにうってつけ!
皆さんも歴史を感じながら宿場町観光を楽しんでみてくださいね。
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