歴史の道「戸隠古道」を歩く約10キロのトレイル体験

長野県長野市の戸隠古道は、5社ある戸隠神社周辺を通る歴史ある古道です。参拝道としての役割のほか、修験道や武田信玄の軍用道など、長い時代を経てさまざまな形で歩かれてきました。

長野県在住のわたしが毎年何度も訪れる戸隠古道のおすすめルートと魅力を解説いたします!

戸隠古道
・ルート:戸隠神社宝光社→戸隠神社火之御子社→戸隠神社中社→鏡池→戸隠神社奥社
・所要時間:昼食はさんで5時間程度
・距離:約10km

戸隠古道とは?読み方は「とがくしこどう」

戸隠古道の読み方は「とがくしこどう」。

戸隠は日本書紀に描かれた天岩戸伝説が由来になっており、天照大神が隠れた岩戸を手力男命が投げ、それが戸隠連峰であるとされています。

戸隠神社は5社あり、奥社、九頭龍社、中社、宝光社、火之御子社からなります。御祭神は、それぞれ天岩戸伝説で活躍した神さまたち。神話も頭に入れてから参拝すると歴史や文化が見えてくるかもしれません。

姉妹サイト『Skima信州』には戸隠神社五社めぐりの詳細も掲載しているので、あわせてご覧くださいね。

関連記事:全部まわりたい!戸隠神社の五社めぐりと見どころを分かりやすく解説!

スタートは戸隠神社宝光社から!

長野市戸隠古道

スタートは戸隠神社5社の中でもっとも南に鎮座する宝光社(ほうこうしゃ)

善光寺や鬼無里・白馬からも続く戸隠古道ですが、今回は1日で歩けるコースをご紹介します。ちなみにもっと短縮したい場合は「宝光社→火之御子社→中社」だけでもOK。所要時間は参拝時間含めても1時間ほど。3社をつなぐ道を「神道(かんみち」と呼びます。

戸隠古道は車も通らず、木漏れ日の中を進むさわやかな道が続きます。舗装はされていないため、雨が降るとぬかるむので注意が必要。

長野市戸隠古道
長野市戸隠古道

かつては女人禁制だった戸隠神社。女性の信者はこちらから参拝を済ませたのだそうです。

戸隠神社火之御子社を経由して参拝しよう

長野市戸隠古道

宝光社から徒歩15分ほどで火之御子社(ひのみこしゃ)にたどり着きます。中社までまっすぐ行くことも出来ますが、5分ほど道を外れれば着くのでぜひ寄り道して行きましょう。ほぼフラットな道なのでここまではまったく疲れません。駐車スペースは2,3台分しかないため、宝光社と火之御子社だけ歩いてみるのもおすすめ。

火之御子社の御祭神は、天岩戸伝説において祭りの原形となる舞を踊った天鈿女尊。かつて寺院になったこともある戸隠神社の中において、唯一神社のまま鎮座し続けた歴史と由緒ある火之御子社です。

境内には樹齢200年を超える夫婦杉がありました。かつては一の鳥居から火之御子社まで続く参道沿いに杉並木があったそうですが、戦争の折にすべて切り倒され、現在は境内に残るのみ。ガイドさんの案内があれば、こうした「今はなきもの」にも思いを馳せることができます。

長野市戸隠古道

戸隠神社中社

長野市戸隠古道

火之御子社からは徒歩20分ほど、戸隠神社五社の中でも一際大きな中社までやってきました。冬季でも無人にならないのは中社だけで、立派な社務所も併設されています。道向かいには観光案内所もあるため、こちらで情報収集していくことも可能。

中社目の前にはいくつかお蕎麦屋さんが並びますが、中でも「うずら家」は行列の絶えない超・人気店。細目の戸隠らしい“ぼっち盛り”をお楽しみください。

鏡池で休憩!

長野市戸隠古道

中社からまた山道を通り、鏡池に立ち寄ります。その名の通り戸隠連峰を鏡のように映しますが、天気の悪い日、風のある日は見えないので注意。おすすめは朝方、夜明け前には青紫の空を映す湖面が格別に美しく感じます。

近くにある「どんぐりハウス」というレストラン・お土産処があるので、休憩もできます。おすすめはそば粉を使った信州サーモンのガレット!

鏡池からさらに戸隠神社奥社へ

長野市戸隠古道

鏡池から進むと、奥社手前にある隋神門の横にたどり着きます。寺院時代は仁王門でしたが、隋神門と改めたことで廃仏毀釈による取り壊しを免れました。ここからは一般の参拝客も歩くラストスパート。参道脇にはかつて宿坊が並んでいましたが、今はその面影をわずかに残すに止まっています。

40分ほどでゴールの奥社・九頭龍社が見えてきます。最後だけやや山道になりますが、きついのは最後の5分ほど。

長野市戸隠古道

戸隠神社奥社・九頭龍社でゴール!

長野市戸隠古道

最後の石階段を超えて、戸隠神社奥社・九頭龍社に到着します。秋には黄金色に染まる紅葉スポットでもある戸隠神社奥社参道。

手前に鎮座する九頭龍社の御祭神は九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)。水の神、雨乞いの神、虫歯の神、縁結びの神として尊信されています。

長野市戸隠古道
九頭龍社
長野市戸隠古道

奥に鎮座する奥社は洞窟とつながるように建っています。以前はもっと奥の方に鎮座していたそうです。御祭神は天手力男命。

戸隠古道を歩く10キロのトレイル

長野市戸隠古道

戸隠古道を歩く10キロの道を簡単にご紹介しました。

ゆるやかに登り続けますが、体力に自信のない方でも「行けるところまで」ルートをチョイスできるので安心です。帰りは奥社の大鳥居あたりからバスで帰れば無理もありません。長野駅から善光寺、善光寺から戸隠まで何泊かしながら歩くロングトレイルもあるそうです。

この記事を書いた人

Maya Yamamoto

古道体験メディア「ノミチ」代表。兵庫県出身長野県在住。長野県の観光WEBメディア「Skima信州」代表、全国の御朱印と神社仏閣紹介ブログ「ごしゅメモ」運営。道祖神石造物狛犬宿場街道滝ダムため池棚田神社仏閣好きな平成生まれの魚。