長野県上田市にある「上田城(うえだじょう)」は、戦国武将・真田昌幸が築いた城として広く知られています。特に徳川軍を二度も撃退した歴史から「難攻不落の城」と呼ばれ、戦国ファンや歴史好きにはたまらないスポットです。
現在は「上田城跡公園」として整備され、桜や紅葉の名所としても人気を集めています。さらに、2006年には日本城郭協会が選定した「日本100名城」に選ばれ、多くの観光客や城郭ファンが訪れる名城となりました。
この記事では、「なぜ上田城が日本100名城に選ばれたのか」「どんな見どころがあるのか」「御城印やスタンプの入手方法」「観光の基本情報」などを詳しく紹介していきます。上田城に行く前の観光ガイドとしてぜひ参考にしてください。
上田城とは?基本情報と歴史
上田城が築かれたのは1583年。
真田昌幸が信濃国小県(ちいさがた)に本拠を構えるために、千曲川沿いの交通の要衝に築きました。川と崖に囲まれた天然の要害に加え、巧妙な縄張り(城郭設計)によって、極めて守りやすい城となっていました。
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上田合戦での活躍
上田城の名を一躍高めたのが「上田合戦」です。
- 第一次上田合戦(1585年):徳川家康の大軍に対し、真田軍はわずかな兵で勝利。徳川軍は大きな損害を受けて撤退しました。
- 第二次上田合戦(1600年):関ヶ原の戦いの前哨戦。再び徳川秀忠の軍を迎え撃ち、上田城を中心とした戦いで徳川軍を足止めしました。この結果、秀忠軍は関ヶ原本戦に遅参し、真田の名は歴史に刻まれました。
その後の上田城
関ヶ原の戦いの後、真田氏は松代に移封され、上田城は一時廃城となります。
その後、江戸時代には仙石氏や松平氏が城主となり、近世城郭として整備されました。しかし明治維新後には建物の多くが取り壊され、現在は城跡として公園化されています。
上田城跡の見どころ
東虎口櫓門

上田城跡のシンボル的存在。堅牢な造りと威風堂々とした姿は、戦国の城らしい迫力を感じさせます。
櫓(南櫓・北櫓)
城を守る要の建物で、内部公開されることもあります。展示資料を通じて戦国時代の上田城を知ることができます。
本丸跡・西櫓跡
本丸跡は現在広場となっており、当時の規模感を体感できます。西櫓跡からは城下を一望でき、真田昌幸の戦略的な目線を想像できます。
上田城跡公園の桜

春には「上田城千本桜まつり」が開催され、約1000本の桜が咲き誇ります。夜桜ライトアップも人気で、全国から花見客が訪れます。
紅葉とライトアップ
秋の紅葉シーズンには櫓や堀を背景にした美しい紅葉が見られ、ライトアップイベントも行われます。四季折々の風景が魅力です。
日本100名城スタンプと御城印

スタンプの設置場所
上田城の「日本100名城スタンプ」は、上田市観光会館(上田城跡公園内)で押すことができます。城郭ファンやスタンプラリー愛好者にとっては必見ポイントです。
御城印の入手方法
御城印は、上田市観光会館や真田神社で販売されています。真田氏の六文銭があしらわれたデザインで、訪城記念に最適です。
上田城観光の基本情報
アクセス
- JR北陸新幹線「上田駅」から徒歩約15分
- 車利用の場合は上信越自動車道「上田菅平IC」から約15分
- 公園周辺には有料駐車場あり
所要時間
見学だけなら1時間程度、資料館や周辺観光も含めると2〜3時間は必要です。
入場料
上田城跡公園は無料で散策可能。ただし櫓内部や博物館は有料(大人300〜500円程度)。
周辺観光スポット
- 真田神社:真田氏を祀る神社。必ず立ち寄りたいスポット。
- 上田市立博物館:真田家や上田の歴史を学べます。
- 柳町通り:古い町並みが残るエリアで、食べ歩きも人気。
- 別所温泉:信州最古の温泉地として有名。城見学とセットで訪れるのがおすすめ。
まとめ
上田城は、真田昌幸の智略と戦国の歴史を体感できる名城であり、同時に桜や紅葉を楽しめる観光スポットとしても人気です。日本100名城に選ばれていることで、歴史的な価値が公に認められているだけでなく、スタンプや御城印といった楽しみ方もあります。
戦国ファンはもちろん、家族連れやカップル、旅行好きにとっても魅力的な場所です。次の旅では、ぜひ「上田城跡公園」を訪れ、日本100名城の一つに数えられるその価値を肌で感じてみてください。
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