松尾芭蕉『おくのほそ道』の足跡をたどる旅を少しずつ進めています。
松尾芭蕉が旅の中で立ち寄った山中温泉は、江戸時代から現代まで、多くの人々に愛されてきた温泉地です。
彼の代表作『おくのほそ道』には、温泉と自然美が調和する山中温泉で詠まれた俳句が残されています。
この記事では、芭蕉が詠んだ俳句や山中温泉の歴史、芭蕉にゆかりのある名所をご紹介します。歴史と湯の香りが織りなすこの地の魅力を、俳句と共に感じてみましょう。
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開湯1300年⁈山中温泉の歴史
石川県加賀市に位置する山中温泉は、1300年以上の歴史を誇る温泉地です。
この温泉地は、自然豊かな環境と静寂な雰囲気で古くから文人墨客に愛されてきました。特に江戸時代の俳人、松尾芭蕉もその魅力に惹かれ、旅の途中で訪れています。
彼の代表作である『おくのほそ道』に登場する山中温泉の情景は、温泉の美しさを称えるものであり、芭蕉の旅の中でも特に印象的な場所とされています。
松尾芭蕉と「山中温泉」
1689(元禄2)年の春に江戸を立った芭蕉は、奥州平泉を経て日本海沿いに南下し、同年7月27日に山中温泉へたどり着きます。
ここで芭蕉は9日間を過ごし、以下の句を残しています。
山中や 菊はたおらぬ 湯の匂
山中温泉の総湯「菊の湯」の由来にもなっています。
山中温泉芭蕉の館
山中温泉の中心部には「山中温泉芭蕉の館」があり、築100年以上の古民家を利用して松尾芭蕉関連の展示物が置かれていました。
松尾芭蕉が滞在していた旅館「泉屋」に隣接していた「扇屋」の別荘だった建物で、1905(明治38)年の建築だそう。
建物には所々老朽化も見られますが、中庭も美しく、ゆったりとした気分で見学することができます。
松尾芭蕉と山中温泉まとめ
松尾芭蕉が訪れたことによって、山中温泉は俳句や文学の歴史と深く結びついています。
彼が感じた自然美と湯の香りを、現代の私たちも味わうことができるのは、山中温泉の変わらない魅力です。
歴史と温泉文化に触れながら、心も体も癒される旅を計画してみてはいかがでしょうか?
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