広島県南西部に位置する港町・呉(くれ)は、戦艦大和をはじめとする海軍の街として栄えた歴史を持ち、その文化はグルメにも色濃く残っています。
ここでしか味わえない「海自カレー」や「呉冷麺」、港町らしい海鮮料理など、バラエティ豊かな名物が勢ぞろい。
本記事では、呉に来たら絶対に食べたい名物グルメを5品厳選してご紹介します。
呉グルメ①呉海自カレー|呉ハイカラ食堂

呉といえばやっぱり「呉海自カレー」。
旧海軍のレシピを引き継いだカレーは、各艦艇ごとに味が異なるのが特徴です。
「呉ハイカラ食堂」では、実際に海上自衛隊の艦艇で食べられているカレーを再現。ビーフやシーフードなどバリエーションがあり、サラダや牛乳がセットになった“海軍式スタイル”で提供されます。コク深く、スパイス感は控えめで誰でも食べやすい味わいです。

呉グルメ②呉冷麺|吾龍

吾龍(ごりゅう)は元祖呉冷麺のお店「珍来軒」の初代のもとで修業をした方が開いたお店です。
呉のソウルフードとして地元民に愛されているのが「呉冷麺」。一般的な冷やし中華とは違い、唐辛子を効かせた甘辛いスープが特徴です。
「吾龍(ごりゅう)」は呉冷麺の人気店で、つるりとした自家製麺と、酸味・甘み・辛みが絶妙に絡むスープがやみつきに。具材にはチャーシュー、きゅうり、錦糸卵、海老などが盛られ、夏はもちろん、寒い季節にも不思議と食べたくなる一杯です。
呉グルメ③細うどん|みはらし食堂

呉市民に昔から親しまれている「細うどん」は、その名の通り普通のうどんよりも細い麺を使用します。
「みはらし食堂」では、澄んだいりこ出汁に、コシのある細麺が絡み、あっさりしながらもしっかり旨みを感じられる味わい。朝ごはんや飲んだ後の締めにもぴったりです。店内からは港を一望でき、景色と一緒に味わうのもおすすめです。
呉グルメ④フライケーキ|福住

戦後間もない時期から続く呉の名物スイーツが「フライケーキ」。
「福住」のフライケーキは、ふんわりとした生地にこしあんを包み、きつね色になるまで揚げたもの。外はカリッ、中はほくほくで、甘さ控えめのあんがクセになります。おやつやお土産にも最適で、地元民はまとめ買いすることも多いそうです。
呉グルメ⑤海軍の肉じゃが|いせ屋

肉じゃがの発祥には諸説ありますが、呉はその有力候補のひとつ。海軍時代、ビーフシチューのレシピをもとに作られたといわれています。
「いせ屋」では、昔ながらの海軍肉じゃがを提供。ゴロゴロとしたじゃがいもと牛肉、玉ねぎが甘辛く煮込まれ、どこか懐かしい味わいが広がります。ご飯との相性も抜群で、思わずおかわりしたくなる逸品です。
ほかにはない呉グルメを味わおう!

呉には、海軍の歴史や港町の文化が生み出した、ここだけのユニークなグルメが揃っています。
海自カレーや呉冷麺といった食事系から、フライケーキのようなスイーツまで、バラエティも豊か。観光と一緒に食べ歩きすれば、呉の魅力をより深く感じられるはずです。
次に呉を訪れるときは、ぜひ今回紹介した5つの名物グルメを制覇してみてください。
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