愛知県犬山市にある「犬山城(いぬやまじょう)」は、日本最古の木造天守を持つ城として知られています。国宝に指定された天守が現存し、歴史ファンや建築愛好家はもちろん、城下町観光や木曽川の風景とあわせて楽しめる人気スポットです。
2006年には「日本100名城」に選定され、その価値が改めて広く認められました。この記事では、犬山城の歴史や見どころ、日本100名城スタンプや御城印、観光の基本情報をまとめて紹介します。
犬山城とは?基本情報と歴史

犬山城の築城は1537年。織田信長の叔父・織田信康が築いたとされ、戦国時代から江戸時代にかけて要衝の地を守る城として重要な役割を果たしました。
その後、豊臣秀吉や徳川家康といった戦国大名の手に渡り、城主も目まぐるしく変わりました。江戸時代には成瀬氏が城主となり、明治維新まで治め続けました。
現在残る天守は、当時のままの姿を伝える現存12天守のひとつで、1935年に国宝に指定されました。戦国から近世への変遷を見守ってきた犬山城は、まさに歴史そのものといえる存在です。
国宝犬山城の「御城印」

犬山城の御城印です。犬山城前観光案内所にて頒布されています。
使用されるのは、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「本美濃紙」の産地で作られた美濃和紙。中央には「国宝犬山城」の力強い文字が記されており、揮毫は地元書家・松浦白碩氏によるものです。背景には、犬山城と深い関わりを持つ織田家・豊臣家・徳川家・成瀬家の家紋が配されています。ここ数年、観光客から御城印に関する問い合わせが増えていたこともあり、この機会にあわせて頒布を開始することになりました。
販売開始:令和元年5月1日
販売場所:犬山城前観光案内所(犬山市犬山北古券12-17)
販売時間:9:00~16:30
販売料金:300円(1枚につき)
犬山城の「日本100名城カード」

「日本100名城」は、日本城郭協会が歴史的・文化的価値の高い城を選定したものです。犬山城は以下の理由から選ばれました。
- 国宝に指定された現存天守を持つ数少ない城であること。
- 木曽川を見下ろす断崖に築かれた立地が戦略的かつ美しいこと。
- 城下町とともに歴史的景観を残し、観光資源としても大きな魅力を持つこと。

犬山城は単なる城跡ではなく、今なお生きた歴史建築として人々を魅了しています。
犬山城の見どころ
国宝・天守閣

犬山城の最大の見どころは国宝に指定された天守です。
三重四階建ての小ぶりな天守ながら、優美で端正な姿を保っています。内部は木造そのままの造りで、急な階段を上りながら戦国の空気を感じられます。最上階からは木曽川や城下町を一望でき、その絶景は圧巻です。
木曽川と城の風景

木曽川沿いの断崖にそびえる姿は「白帝城」とも呼ばれ、中国の名城・白帝城になぞらえられるほどの美しさです。城下町や河川敷から眺める犬山城は、写真映えスポットとしても人気があります。
犬山城下町

犬山城のふもとには、江戸時代の町並みが残る「犬山城下町」が広がります。
食べ歩きやカフェ巡りが楽しめ、休日には多くの観光客でにぎわいます。城と合わせて訪れたいエリアです。
犬山城観光の基本情報
- アクセス:名鉄犬山線「犬山遊園駅」から徒歩約15分。「犬山駅」からも徒歩圏内。
- 入場料:大人 550円、小中学生 110円。
- 所要時間:城内見学は約1時間、城下町散策を合わせると半日程度がおすすめ。
- 周辺観光:成田山犬山別院、モンキーセンター、木曽川鵜飼など多彩な観光スポットがあります。
まとめ|犬山城は日本100名城!国宝に指定された美しい天守と観光ガイド
犬山城は、戦国時代の息吹を伝える現存天守を持ち、国宝かつ日本100名城に数えられる名城です。木曽川の絶景や城下町の散策も楽しめ、歴史と観光を同時に味わえる魅力にあふれています。
戦国ファンはもちろん、家族旅行やデートにもぴったりのスポット。次の旅ではぜひ犬山城を訪れ、現存する国宝天守の美しさを体感してみてください。