関東の街道を調べるときは、まず「日本橋を起点に、道がどこへ伸びていくか」を押さえるのが近道です。江戸時代、江戸(幕府)の中心は日本橋で、そこから全国へ通じる主要ルートが整備されました。いわゆる五街道です。
街道は、ただの“昔の道”ではありません。人と物を動かすための仕組みで、沿道には宿場(宿駅)が置かれ、関所などで通行も管理されました。関東はこの仕組みが最も分かりやすく残るエリアなので、「街道の基本」を学ぶ入口にも向いています。
この記事では、関東の主要街道(東海道・中山道・甲州街道・日光街道・奥州街道)を、役割と位置づけで整理。さらに、関東で具体例として分かりやすい(箱根・品川宿・小田原)も合わせてまとめます。
関東の主要街道一覧
日本橋=街道の起点

五街道の起点は日本橋です。
「どの道も、いったん日本橋に戻る」と考えると、関東の街道はかなり整理しやすくなります。日本橋そのものの背景も、街道理解の土台になります。
五街道とは(制度の全体像)

五街道は、江戸時代に幕府が整備した主要道路網です。沿道には宿場が置かれ、移動や荷物の輸送を支える仕組みが用意されました。一方で、関所などで通行を管理する面もあり、交通インフラでありながら統治の道具でもありました。
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関東で押さえる主要ルート
関東の街道を押さえるなら、まずは下の5本でOKです。迷ったら「東海道 or 中山道」から読むと全体がつかみやすいです。
- 東海道(江戸〜京都/太平洋側):上方と結ぶ最重要幹線
東海道とは?東海道五十三次の宿場町一覧とルートマップで分かりやすく解説! - 中山道(江戸〜京都/内陸):宿場町と峠越えが特徴の幹線
中山道とは?中山道六十三次の宿場町一覧とルートマップで詳しく解説! - 甲州街道(江戸〜甲府方面):江戸西側の重要ルート
甲州街道とは?宿場町一覧とルートマップで詳しく解説! - 日光街道(江戸〜日光方面):参詣の道として位置づけが明確
【用語解説】日光街道(旧日光街道)とは?江戸と日光を結ぶ街道 - 奥州街道(奥州道中)(江戸〜東北方面):北へ延びる基幹路
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※用語が混ざって分かりにくい場合は、先にこのあたりだけ読むとスッキリします。
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関東でおすすめの宿場と街道
箱根街道(東海道の要所:関所・難所)

箱根周辺は、東海道の中でも地形が厳しい区間として知られます。
ここが分かりやすいのは、峠(地形)に加えて関所が絡むからです。関所は観光ワードとして語られがちですが、実際には通行や物資の監督など、街道運用の要点でもありました。
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品川宿(東海道第一の宿場:江戸の出入口)

品川宿は「東海道の第一の宿場」として有名です。
宿場は宿泊だけでなく、伝馬や人足の手配など“街道を回す仕事”を担っていました。品川宿は江戸の入口(出入口)にあたるため、宿場の役割を説明する例としても使いやすいです。
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宿場町とは(制度の基本)
小田原

小田原は、東海道沿いでありながら城下町としての性格も強く、街道の「中継点」を理解するのに向きます。
箱根方面へ入る手前にあたるため、人や物の流れが集まりやすい構造でした。宿場・城下町・交通の交点、という見方で整理すると分かりやすいです。
全国の街道と特徴
街道の性格は、地域ごとにわりとハッキリ変わります。違いが出るポイントは主に次の3つです。
- 地形(海沿い/内陸/峠が多い など)
- 政治・経済の中心との関係(都・城下町・港との距離)
- 目的(物流/統治/参詣/交易 など)
地方別ハブを作る際は、まずこの観点で整理すると記事がブレません。ここでは一言だけ特徴を置いておきます(各地方ハブが完成したら、リンクで繋いでください)。
- 北海道の街道:五街道の制度とは別に、開拓・交易・行政拠点間の移動路として整理しやすい。
- 東北の街道:奥州街道の延長として理解しやすく、北方統治・城下町ネットワークの視点が有効。
- 関東の街道:日本橋起点の放射状ネットワーク。街道制度(宿場・関所)を学ぶ入口に最適。
- 甲信越の街道:内陸・峠越えが多く、ルートと宿場配置が地形に左右されやすい。
- 北陸の街道:日本海側の交易・藩政・城下町を結ぶ道。海運との補完関係で整理すると分かりやすい。
- 東海の街道:東海道の中核域。宿場の連続と交通の要所が多く、制度が“見える”形で残りやすい。
- 関西の街道:都・寺社・商都が密集し、参詣・物流・文化交流が重なりやすい。
- 中国の街道:瀬戸内沿岸の幹線と、山陰へ抜ける連絡路の並存。港町と内陸の接続がポイント。
- 四国の街道:巡礼(参詣)と結びつくルートが強く、宿・道・信仰で整理しやすい。
- 九州沖縄の街道:対外交流や藩政など地域差が大きく、目的別(交易・統治など)で整理すると分かりやすい。
関東エリアの「街道」一覧とおすすめの宿場町まとめ
関東の街道は、日本橋を起点に整備された五街道を押さえるだけで、歴史地理の骨格がだいぶ整理できます。
まずは東海道・中山道・甲州街道・日光街道・奥州街道の「役割」を理解し、具体例として箱根(関所と難所)、品川宿(江戸の出入口)、小田原(結節点)をセットで読むと、街道の仕組みが掴みやすいはずです。
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