江戸時代の街並みを残す「宿場町」の中でも、福島県で有名なのが「大内宿」です。
会津若松から参勤交代で江戸に行く大名たちが通った「最短ルート」だったそう。徳川家康の孫である保科正之も何度か訪れている宿場町。
大内宿とは?江戸時代の参勤交代で使われた宿場町
大内宿を通る「下野(しもつけ)街道」は会津西街道とも呼ばれ、鎌倉時代から会津と関東をつなぐ街道として人が行き交う道でした。
会津若松と次の宿場町である「田島」の間は10里(40キロメートル弱)ほどありますが、当時の人たちにとっては1日で歩ける距離。大内宿はちょうどその間にあり、お昼休憩をするのに良い場所だったようです。
会津若松から下野までは130キロメートルほどあります。
大内宿へのアクセスと駐車場
大内宿は福島県の南会津エリア、下郷町というところにあります。
会津若松市街地から車で40分ほど。
大内宿の近くにはいくつか駐車場があります。遠い方は少しお安め(400円)でした。
▼駐車料金
・普通車:500円
・マイクロバス:1,500円
・中型大型バス:3,000円
大内宿の見どころ
大内宿見晴台から宿場町を見下ろす

大内宿といえば、見晴台からの景色を思い浮かべる方が多いかもしれません。パッと見ても現代の日本の姿とは思えないような世界が広がっています。
見晴台へは宿場町の最北端から階段を上っていきます。

正法寺というお寺の方へまわるとややゆるやかな坂道になるので、足に自信のない方はそちらから行きましょう。
急な階段を上ると真正面に子安観音堂が見えるので、右へ曲がるとすぐに見晴台です。
上る時間はどちらにしても5分ほどなので安心してくださいね。
大内宿町並み展示館で宿場町の歴史を学ぶ

大内宿の本陣跡は、町並み展示館として保存されています。
ひときわ立派な建物なのですぐに分かるはず!入館料は大人250円。

大内宿ができた経緯や当時の生活用具などが展示されています。
名物の「ネギそば/高遠そば」を食す

大内宿の名物といえば、まるまる1本のネギを箸のように使って食べるネギそば。
薬味のように時々ネギを齧りながら食べることで、そばの甘みが引き立ちます。
大内宿では元々婚礼の時などにネギそばを食べていたことから、観光用に取り入れて名物になったのだそう。
お店によって食べ方が多少異なりますが、一度は経験してみても良いかもしれません。

デザートにつきたてのお餅をいただきました。
下郷町の特産品であるえごまを使った「じゅうねん餅」(写真右)は、ごまの風味と食感が独特で美味しかったです。
大内宿の宿泊施設は2軒!
大内宿は宿泊できる施設が2軒あります。
▼民宿 伊勢屋
江戸時代中期から旅籠(お宿)を営んできた伊勢屋さん。全4室あり、2食付きOK。
公式HPはこちら。
▼蔵の民宿 本家扇屋
築300年以上の蔵に泊まれる扇屋さん。全6室あり、2食付きOK。
公式HPはこちら。
下野街道「大内宿」観光まとめ

会津若松からのアクセスも良く、見どころがコンパクトにおさまった大内宿。
どんなところかな、行ってみようかなと思っている方の参考になれば嬉しいです。
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