福岡県の博多空港からジェットフォイル(船)で1時間、冬の壱岐(いき)島に行ってきました。
元寇(蒙古襲来)で教科書にも載っていたことから、名前だけは知っていた島。
旅の道中で現地の人々に「なんで壱岐に来たの?」と散々聞かれましたが、理由は「ただ来てみたかったから」!
結果「行って良かったな」という旅になったので、旅日記的にご紹介します。
▼福岡空港から壱岐までのアクセスはこちら
壱岐島とはどんなところ?
壱岐島は長崎県壱岐市に所属しており、九州と対馬の間にある人口2万人ほどの島です。
平成の大合併前は郷ノ浦町・勝本町・芦辺町・石田町の4町からなっていました。
「魏志倭人伝」や「日本書紀」にも登場し、弥生時代の遺跡や古墳なども残る歴史深い土地。
初夏にはウニが有名で、通年釣り人も多いようです。
移動は「レンタカー」が便利!
離島とはいえ意外と大きいので運転ができるならばレンタカーがおすすめです。
遠くのレンタカーも迎車可能ですが、早めに予約しないと無くなってしまう可能性も。
私は芦辺港から歩いて行ける「SURF CLUB IKI」さんでレンタルしました。事前に登録しておけば、誰とも会わずに即レンタルOKです。
男嶽神社|猿・サル・さる!
車で向かったのは「男嶽(おんだけ)神社」。
神話によると、壱岐島が生まれた時の最初の神さま「天比登都柱」や「月読命」が降臨された場所なのだそう。
明治時代までは山自体が御神体として、入山が制限されていました。
ちなみに境内がお猿でいっぱいなのは、御祭神が「猿田彦大神」だからなのだそう。庚申信仰の「見猿聞か猿言わ猿」もいました。
ちなみに神社鳥居横の展望台からは、壱岐島を全体的に見下ろすことができました。
文永の役 新城古戦場跡
次に向かったのは、文永の役 新城古戦場跡。
1274(文永11)年10月3日に高麗を出発した2万5000もの元軍が5日に対馬を襲い、その後14日に壱岐へと侵攻してきました。
新城古戦場跡は、その戦いにおいて最後の激戦地だったといわれています。
文永の役とは?
文永の役(1274年)は、元(モンゴル帝国)と高麗の連合軍が日本を攻めた元寇の初戦です。鎌倉時代、元のフビライ・ハンが日本に朝貢を要求しましたが拒否され、軍を派遣。
すこやか温泉
旅先では温泉に入りたい!
ということで壱岐島の西側にある湯本エリアの「すこやか温泉」にやってきました。
大浴場と貸切湯があって、それぞれ400円と700円。
迷わず貸切湯をチョイスしました。ちなみに先に温泉卵を買っておくと、入浴中に作っておいてくれるのだそう(最後に気づいたので買えなかった!)。
お湯にはたっぷりの湯の花。
バルブを開くと熱めの源泉が出てくるので、温度を調節しながらゆったりと入浴。
冬旅の温泉ほど心に沁みるものはありません。
鬼の足跡と微笑むゴリラ岩
海の絶景を見てみようと思い、「鬼の足跡」と呼ばれる場所へ。牧崎園地という芝生の景勝地にあります。
夕日と一緒に映すと綺麗らしいのですが、ギリギリ時間が合いませんでした。
ついでにすぐ近くにあった「微笑むゴリラ岩」も拝見。
どの角度から見たら笑っているゴリラになるのか分からずウロウロしていましたが、どうやらこの角度のようです。
海水の侵食によってできた削り跡がにっこり微笑んでいるように、見えなくもない。
だんだんと沈んでいく夕陽、冬らしい海の音、黄色い芝生。
ゴリラはともかく、誰もいない海岸の雰囲気が良くてしばらく芝生に寝っ転がってボ〜ッとしていました。
ずっと見ていたので、ゴリラの顔がしばらく頭から離れませんでした。
宿泊は「旅館 網元」|印通寺浦
宿泊は壱岐島南端にある印通寺港の「旅館 網元」さんにしました。
港に面した綺麗なお宿。
夕飯は近所のラーメン「凪沙」とスナックセレブへ
今回は夕食なしのプランにしたので、近所のお店に繰り出してみました。
最寄りのラーメン「凪沙」さんは居酒屋メニューもあり、どれも美味しい。写真はハイボールと梅クラゲだったかな?
壱岐焼酎にも力を入れており、島内にある7蔵すべての焼酎を揃えていました。
2軒目はスナック「セレブ」さん。ちょっと勇気を出して突撃。
壱岐限定販売の焼酎ボトルを下ろし、ママと楽しいひと時を過ごしました。
原の辻遺跡
原(はる)の辻遺跡は、『魏志』倭人伝(ぎしわじんでん)内に記された「一支国(いきこく)」の王都であると特定された場所です。
九州の中でも2番目に大きな平地であり、東西、南北ともに約1km四方に広がっているのだそう。この後訪れた博物館からも見下ろすことができ、広大さをさらに実感することができました。
詳しい説明やドローン映像は下の公式ページもご参照ください!
壱岐市立一支国博物館(長崎県埋蔵文化財センター)
壱岐の歴史を学ぶなら、壱岐市立一支国博物館は必訪です。
文字だけでなくビジュアルにもこだわり、子どもも楽しんで歴史を学べる工夫がたくさん!
壱岐人の当時の暮らしぶりをイメージできるミニチュアも面白かったです。
ちなみにこちらで司馬遼太郎の『街道をゆく 壱岐・対馬の道』を購入し、旅の供としました。
小島神社とはらぼけ地蔵
満潮の小島神社を訪れました。
干潮の際には鳥居への参道が現れ、「壱岐のモンサンミッシェル」の称号を持つ景勝地。
今回はもちろん参道も渡れないので、端っこでしばらく海と島を眺めていました。
さらに北上し、私と同じように海を見つめるお地蔵さんたちを見に来ました。
満潮なので下半身が海にさらされていて寒そうです。
海の青と頭巾の赤がコントラストになっていて、映えスポットだなと思いました。
ちなみに「はらぼけ」とは、お腹があいているという意味なのだそう。
お昼は壱岐牛「うめしま」
2日目のランチは壱岐のおすすめグルメと言われると必ず紹介される、「肉のうめしま」さんへ。
12時開店のところ11時45分に行ってみたらすでにほぼ満席。
予約はしていますかと言われてNOと答えたところ、小さな2名席になんとか入れてもらえました。予約推奨です。
今回はリーズナブルな「うめしまランチ(1,500円)」にしました。
焼肉かと思ったら焼かれた状態で出てきたので、次の機会にはケチらず焼肉しようと思います。
2泊目はみなとやゲストハウスへ
2泊目は芦辺港から徒歩30分ほどのみなとやゲストハウスへ。
旅館でゆっくりも良いけれど、その土地らしさや地域の情報を知るにはゲストハウスが良いですよね。
みなとやゲストハウスでは毎日ご飯会が開催されており、夕食付きプランにすれば手作りご飯でゲストやスタッフの皆さんと乾杯できます。
スーパーマルダイのお弁当と厚揚げが絶品!
朝イチでご飯を買いにショッピングセンターマルダイへ。
お惣菜やお弁当がとにかく安い!350円の白身フライ定食と、揚げたて130円の大きな厚揚げを購入しました。
近くの浜辺まで自転車を走らせ、朝の海を見ながら朝食を。
とても優雅な1日の始まりでした。
最後のランチは「いこいの場 しげちゃん」
壱岐は何を食べても美味しいのか、と改めて実感したのが「いこいの場 しげちゃん」。
今回はお刺身にフライも付いた「日替わり定食(880円)」。安すぎる美味しすぎる。
お刺身も分厚くてプリップリでございました。
壱岐島2泊3日ひとり旅まとめ
冬の壱岐島3日間満喫プランでした。
海を見ても山を見ても美しく、何を食べても美味しい壱岐島。
まだまだ行けなかった場所がたくさんあるので、機会を見て訪れたいと思っています。
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