東京の中心部に位置する「日本橋(にほんばし)」。
江戸時代から続く歴史的な橋で、東京だけでなく日本の交通や経済の要所として知られています。日本橋は、五街道(東海道、中山道、甲州街道、奥州街道、日光街道)の起点となり、日本の交通網の中心として重要な役割を果たしてきました。
この記事では、その歴史と見どころについてご紹介します。
▼五街道とは?はこちら!
日本橋とは?五街道の起点
日本橋は、1603年に徳川家康が江戸幕府を開いた際に造られ、江戸の交通網の中心として機能しました。この橋は、五街道の起点となり、日本各地から江戸(現在の東京)へと物資や人が集まる拠点となったのです。橋のたもとには、日本各地の里程を示す「日本国道路元標(こくどうげんぴょう)」が設置され、現在も日本橋の中央にその標が置かれています。
江戸時代には、日本橋周辺は商業の中心地でもあり、多くの商店や市場が立ち並び、特に魚市場が有名でした。この市場は、後に築地市場や豊洲市場に移転しましたが、日本橋は日本の経済活動の拠点としての象徴的な存在であり続けています。
日本橋は、歴史的に何度か架け替えられており、現在の橋は1911年に完成した石造りのものです。特徴的な二重アーチのデザインや、橋の両端に立つ獅子像などが印象的です。
現在の日本橋に行ってみよう
日本橋の中央に埋め込まれている「日本国道路元標」は、江戸時代から現在に至るまで、日本の道路網の出発点としての役割を持っています。
現在もここが国道1号、国道4号、国道6号、国道14号、国道17号の起点として指定されています。この石碑は、シンボルとしての価値が高く、多くの観光客が訪れるスポットです。
現在の石造りの日本橋は、アールヌーボー様式の美しいデザインが施されています。その中でも目を引くのが、橋の両端に立つ獅子像です。
これらの獅子は、威厳と力強さを象徴しており、日本橋を守る存在とされています。獅子像は、写真撮影スポットとしても人気があります。
日本橋まとめ
日本橋は、江戸時代から現代に至るまで、日本の交通や商業の中心地として栄えてきた歴史的な場所です。
五街道の起点としての象徴性、周辺の商業施設や観光スポットなど、見どころが満載です。再開発によって未来の東京の象徴となる日本橋は、過去と未来をつなぐ特別な場所です。ぜひ一度訪れて、歴史を感じながら散策してみてください。
▼東京都のノミチ記事はこちら
-
東海道第一の宿場町「品川宿」の歴史を分かりやすく解説!歩いてきた様子もご紹介
東海道で日本橋にいちばん近い「品川宿」。 品川といえばJR品川駅周辺を思い浮かべますが、江戸時代における品川の中心地はもう少し南に位置していました。 今回はそんな東海道の品川宿を歩いてきた様子をご紹介します。 ▼今回も使 […] -
東海道とは?東海道五十三次の宿場町一覧とルートマップで分かりやすく解説!
古代より東日本と西日本をつなぐ海側の道として整備されてきた「東海道(とうかいどう)」。 現在では「東海道本線」や「東海道新幹線」などに名前が残っているため、聞き馴染みの深い方も少なくないはず。 「東海道」が生まれたのは1 […] -
江戸と東京の歴史と文化を学ぶなら!「江戸東京博物館」をご紹介
江戸東京博物館は東京都墨田区にある東京都立の博物館です。「江戸と東京の歴史や文化を伝える博物館」として平成5(1993)年にオープンしました。 「東京には歴史が無いからつまらない」と言う人がたまにいますが、全くそんなこと […] -
TSUKI東京 宿泊記-築地の貸切風呂&日本酒バーがあるホテル
2019年4月に開業して以来「日本通になるホテル NIPPON SAVVY」をコンセプトに人気を博している東京築地のホテルTSUKI東京。 築地場外市場や築地本願寺観光とあわせて泊まってみたので、TSUKI東京の特徴や泊 […] -
【東京】上野東照宮の見どころをご紹介!3種類の御朱印をいただく
上野東照宮(うえのとうしょうぐう)は徳川家康を御祭神とし、日光東照宮、久能山東照宮と並んで「三大東照宮」に数えられることもあるのだそう。上野駅から徒歩7分ほど、上野恩賜公園内に鎮座しています。 今回は東京都台東区にある上 […] -
【用語解説】日光街道(旧日光街道)とは?江戸と日光を結ぶ街道
江戸と日光を結ぶ「日光街道」は、五街道のひとつです。 今日では東京都の通称道路名と混同しないように「旧日光街道」と呼ばれることもあります。 この記事では日光街道の基本的な情報や歴史、21の宿場、そして街道における見どころ […]