古代より東日本と西日本をつなぐ海側の道として整備されてきた「東海道(とうかいどう)」。
現在では「東海道本線」や「東海道新幹線」などに名前が残っているため、聞き馴染みの深い方も少なくないはず。
「東海道」が生まれたのは1300年も前の律令制時代のこと。
今回はそんな歴史深い「東海道」とは?について、宿場町一覧やルートマップを用いてご紹介していきます。
歌川広重の浮世絵『東海道五十三次』で見たい方は下の記事もチェック!
東海道とは?
東海道(とうかいどう)とは古代に定められた「五畿七道」のひとつです。江戸時代には「五街道」のひとつとして改めて整備されました(今回は主に江戸時代以降の東海道について紹介していきます)。
東海道は江戸・日本橋から現在の神奈川県や静岡県、愛知県、三重県、滋賀県を通り、終点の京都・三条大橋まで続いています。道中には53の宿場町があることから「東海道五十三次」とも呼ばれています。

東海道は利用者数No. 1の街道だったんだって!
東海道には「箱根」と「新居(あらい)」の2箇所に関所が設けられています。
▼関所ってなんだ?という方はこちらもチェック!
▼浜松宿と掛川宿で秋葉街道に分岐しています。
東海道のルートマップ(五畿七道)
律令制時代に五畿七道のひとつだった頃の東海道はこんな感じ。

畿内(奈良県の全域、京都府の南部、大阪府の大部分、兵庫県の南東部)と常陸国(ひたちのくに)国府を結ぶ道でした。
東海道のルートマップ(五街道)
江戸時代になると徳川家康が「五街道」の整備を行い、間に53の宿場町を設けました。

宿場町は幕府公認の宿泊施設のある場所で、大名や将軍をはじめさまざまな旅人が訪れています。
東海道の宿場町一覧(五街道)
| 旧国郡名 | 宿場町名 | ふりがな | 現市町村区名 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 起点 | 武蔵国豊島郡 | 日本橋 | にほんばし | 東京都中央区 | 五街道の起点「日本橋」とは?歴史と見どころ|シンボル獅子像も美しい |
| 1 | 武蔵国荏原郡 | 品川 | しながわ | 東京都品川区 | 東海道第一の宿場町「品川宿」の歴史を分かりやすく解説!歩いてきた様子もご紹介 |
| 2 | 武蔵国橘樹郡 | 川崎 | かわさき | 神奈川県川崎市川崎区 | |
| 3 | 武蔵国橘樹郡 | 神奈川 | かながわ | 神奈川県横浜市神奈川区 | |
| 4 | 武蔵国橘樹郡 | 保土ヶ谷(程ヶ谷) | ほどがや | 神奈川県横浜市保土ヶ谷区 | |
| 5 | 相模国鎌倉郡 | 戸塚 | とつか | 神奈川県横浜市戸塚区 | |
| 6 | 相模国鎌倉郡・高座郡 | 藤沢 | ふじさわ | 神奈川県藤沢市 | |
| 7 | 相模国大住郡 | 平塚 | ひらつか | 神奈川県平塚市 | |
| 8 | 相模国陶綾郡 | 大磯 | おおいそ | 神奈川県中郡大磯町 | |
| 9 | 相模国足柄下郡 | 小田原 | おだわら | 神奈川県小田原市 | 春の「小田原城」で桜と忍者を満喫! |
| 10 | 相模国足柄下郡 | 箱根 | はこね | 神奈川県足柄下郡箱根町 | 初心者にもおすすめ!「箱根街道」11km3時間コースをご紹介 |
| 11 | 伊豆国君沢郡 | 三島 | みしま | 静岡県三島市 | |
| 12 | 駿河国駿東郡 | 沼津 | ぬまづ | 静岡県沼津市 | |
| 13 | 駿河国駿東郡 | 原 | はら | 静岡県沼津市 | |
| 14 | 駿河国富士郡 | 吉原 | よしわら | 静岡県富士市 | |
| 15 | 駿河国庵原郡 | 蒲原 | かんばら | 静岡県静岡市清水区 | |
| 16 | 駿河国庵原郡 | 由比(由井) | ゆい | 静岡県庵原郡由比町 | |
| 17 | 駿河国庵原郡 | 興津 | おきつ | 静岡県静岡市清水区 | |
| 18 | 駿河国庵原郡 | 江尻 | えじり | 静岡県静岡市清水区 | |
| 19 | 駿河国有渡郡 | 府中 | ふちゅう | 静岡県静岡市葵区 | |
| 20 | 駿河国有渡郡 | 鞠子(丸子) | まりこ | 静岡県静岡市駿河区 | |
| 21 | 駿河国志太郡 | 岡部 | おかべ | 静岡県志太郡岡部町 | |
| 22 | 駿河国志太郡 | 藤枝 | ふじえだ | 静岡県藤枝市 | |
| 23 | 駿河国志太郡 | 島田 | しまだ | 静岡県島田市 | |
| 24 | 遠江国榛原郡 | 金谷 | かなや | 静岡県島田市 | |
| 25 | 遠江国佐野郡 | 日坂 | にっさか | 静岡県掛川市 | 東海道「日坂宿」を歩こう! 歴史とアクセス、見どころなど |
| 26 | 遠江国佐野郡 | 掛川 | かけがわ | 静岡県掛川市 | |
| 27 | 遠江国山名郡 | 袋井 | ふくろい | 静岡県袋井市 | |
| 28 | 遠江国山名郡 | 見付 | みつけ | 静岡県磐田市 | |
| 29 | 遠江国敷知郡 | 浜松 | はままつ | 静岡県浜松市中区 | 【続日本百名城】浜松城で御城印をいただこう!徳川家康ゆかりの城 |
| 30 | 遠江国敷知郡 | 舞坂 | まいさか | 静岡県浜松市西区 | |
| 31 | 遠江国敷知郡 | 新居 | にい | 静岡県浜名郡新居町 | 静岡県「新居宿(荒井宿)」|東海道五十三次第31番目の宿場町 |
| 32 | 遠江国敷知郡 | 白須賀 | しらすか | 静岡県湖西市 | |
| 33 | 三河国渥美郡 | 二川 | ふたがわ | 愛知県豊橋市 | |
| 34 | 三河国渥美郡 | 吉田 | よしだ | 愛知県豊橋市 | |
| 35 | 三河国宝飯郡 | 御油 | ごゆ | 愛知県豊川市 | |
| 36 | 三河国宝飯郡 | 赤坂 | あかさか | 愛知県豊川市 | |
| 37 | 三河国額田郡 | 藤川 | ふじかわ | 愛知県岡崎市 | |
| 38 | 三河国額田郡 | 岡崎 | おかざき | 愛知県岡崎市 | 岡崎城の歴史と御城印ガイド!見どころ・アクセス・購入方法まで徹底解説 |
| 39 | 三河国碧海郡 | 池鯉鮒 | ちりゅう | 愛知県知立市 | |
| 40 | 尾張国愛智郡 | 鳴海 | なるみ | 愛知県名古屋市緑区 | |
| 41 | 尾張国愛智郡 | 熱田(宮) | あつた(みや) | 愛知県名古屋市熱田区 | 東海道最大の宿場町「宮宿(みやしゅく)」|熱田神宮の門前町 |
| 42 | 伊勢国三重郡 | 桑名 | くわな | 三重県桑名市 | |
| 43 | 伊勢国三重郡 | 四日市 | よつかいち | 三重県四日市市 | |
| 44 | 伊勢国鈴鹿郡 | 石薬師 | いしやくし | 三重県鈴鹿市 | |
| 45 | 伊勢国鈴鹿郡 | 庄野 | しょうの | 三重県鈴鹿市 | |
| 46 | 伊勢国鈴鹿郡 | 亀山 | かめやま | 三重県亀山市 | 御城印あり!三重県(伊勢)「亀山城跡」の見どころとアクセス |
| 47 | 伊勢国鈴鹿郡 | 関 | せき | 三重県亀山市 | 【三重県】東海道の風情残る「関宿」観光モデルコース |
| 48 | 伊勢国鈴鹿郡 | 坂下 | さかした | 三重県亀山市 | |
| 49 | 近江国甲賀郡 | 土山 | どやま | 滋賀県甲賀市 | |
| 50 | 近江国甲賀郡 | 水口 | みなくち | 滋賀県甲賀市 | |
| 51 | 近江国甲賀郡 | 石部 | いしべ | 滋賀県湖南市 | |
| 52 | 近江国栗太郡 | 草津 | くさつ | 滋賀県草津市 | 徳川慶喜や和宮も宿泊した「草津宿本陣」がデカすぎた!周辺スポットもご紹介 |
| 53 | 近江国滋賀郡 | 大津 | おおつ | 滋賀県大津市 | |
| 終点 | 山城国愛宕郡 | 三条大橋 | さんじょうおおはし | 京都府京都市東山区 | |
| 54 | 山城国紀伊郡 | 伏見 | ふしみ | 京都府京都市伏見区 | |
| 55 | 山城国紀伊・久世郡 | 淀 | よど | 京都府京都市伏見区 | |
| 56 | 河内国茨田郡 | 枚方 | ひらかた | 大阪府枚方市 | |
| 57 | 河内国茨田郡 | 守口 | もりぐち | 大阪府守口市 | |
| 終点 | 摂津国西成郡 | 高麗橋 | こうらいばし | 大阪府大阪市中央区 |
まとめ|東海道の宿場町一覧
ここではノミチで訪れた宿場町のリンクを随時掲載していきます。
記事のある宿場町は写真とリンクがあるのでそちらからご覧ください。
▼歌川広重の『東海道五十三次』詳細はこちら!
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東海道とは?を網羅的にご紹介しました。
東海道の宿場町や街道を歩いた様子などは、下の記事を見てみてくださいね。
実際に訪れてみると、新たな発見があるかもしれません!
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