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東海道第一の宿場町「品川宿」の歴史を分かりやすく解説!歩いてきた様子もご紹介

東海道で日本橋にいちばん近い「品川宿」。

品川といえばJR品川駅周辺を思い浮かべますが、江戸時代における品川の中心地はもう少し南に位置していました。

今回はそんな東海道の品川宿を歩いてきた様子をご紹介します。

▼今回も使用した浮世絵『東海道五十三次』についてはこちら!

東海道「品川宿」とは?

品川(しながわ)宿は、東海道第一番目の宿場町です。

日本橋と川崎宿の間にあります。

中山道の板橋宿、甲州街道の内藤新宿、日光街道・奥州街道の千住宿とともに「江戸4宿」に数えられています。

品川の地名は平安時代より見られ、鎌倉時代には港町として栄えました。また江戸後期には遊郭の連なる岡場所としても賑わっていたようです。

▼東海道のノミチ記事はこちら!

行楽地としての「品川」

「江戸名所」 「品川海晏寺紅葉見」歌川広重

日本橋からほど近い(約10km)品川宿が江戸4宿の中で最も規模が大きかった理由は、行楽地として栄えたことにあります。

桜や紅葉の名所もあり、江戸に近いながらも非日常感、小旅行感を味わえる場所だったのです。

東海道五十三次「品川宿」葛飾北斎

また吉原に次ぐ遊郭の町としても知られていました。

「北の吉原 南の品川」と謳われ、最盛期には1,500人ほどの飯盛女が在籍していたのだとか。

東海道「品川宿」は品川駅から徒歩15分

今回はJR品川駅から歩いてみました。

品川駅は新幹線や山手線なども止まるターミナル駅ですが、元々の「品川」よりはやや北方に位置しています。

歩いて15分ほど南下すると、少しずつ旧宿場町らしい雰囲気を感じてきます。

東海道・品川宿を歩こう

北品川駅のあたりまで来ると、いよいよ品川宿です。

ゲストハウス「品川宿」

旅と街道がコンセプト「KAIDO books & coffee

品川宿には、珍しい“旅と街道”をコンセプトにしたカフェがあります。

店内にはテーマに沿った古本が約2万冊置かれており、一部は販売もしていました。

品川宿を歩きに来た方は、情報収集も兼ねてぜひ立ち寄ってみてくださいね。

品川宿の本陣跡

品川宿本陣跡は現在、聖蹟(せいせき)公園になっています。名前の由来は、1868(明治元)年に明治天皇が訪れた際に行在所(あんざいしょ)となったことから。

宿駅制度が廃止されたあとは「警視庁品川病院」として利用されていましたが、1938(昭和13)年に公園として整備されました。

品川宿は江戸前期、北品川宿と南品川宿それぞれに本陣がありましたが、中期以降には北品川宿の本陣のみとなったそうです。

公園には品川宿の浮世絵があり、井戸が復元されているなど宿場町らしさを残すつくりとなっていました。

本陣跡をさらに南下すると目黒川があり、その南側にあったのが南品川宿だそうです。

品川宿「港町」の面影

品川宿の宿場町からは海側(東)に向かっていくつかの横道が伸びています。

埋め立ての進んだ現在からは想像できませんが、品川宿は海に面した港町でした。

よく見ると、品川宿から東側に伸びる道は東に向かって傾斜していることが分かります。

東海道・品川宿まとめ

東海道の第一宿「品川宿」を歩いた様子をご紹介しました。

▼東京都のノミチ記事はこちら!

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